01:時代の流れをつかむ

高校入試の社会<歴史>の対策では、
大まかな時代の流れをつかむことが大事です。

具体的にいうと、
縄文→弥生→古墳→飛鳥→奈良→平安→
鎌倉→南北朝→室町→戦国→安土桃山→
江戸→明治→大正→昭和→平成→?

まずは、これらの時代の名称と順番を覚えること

あらかじめ頭の中に、各時代の箱(引出し)
作っておいて、その中に人物や出来事などの
細かい情報を関連づけて整理していきましょう。

整理用の引出し(時代区分)を用意しないまま
とにかく手当たり次第に頭の中に詰め込むと、
乱雑な机の上やカバンの中身のように
情報もぐちゃぐちゃになってしまいます。

たとえば、聖徳太子って何時代の人?とか
応仁の乱承久の乱ってどっちが古い?とか
時代も人も出来事もバラバラになります。
まずは、時代名と関連づけて覚えましょう。

それぞれの時代の箱につけるラベルとして、
各時代のイメージをイラストに描いてみるのも
歴史を身近に感じる(=記憶に残る)方法です。

たとえば、弥生時代は卑弥呼とか稲作とか、
奈良時代は大仏とか、室町時代は金閣寺とか…。
なんでもいいので、この時代といえばこれ!
そんなビジュアルを思い描いてみましょう。

あとで、細かい知識をどこまで覚えるかは
各自の暗記能力や歴史が好きかどうかにも
関わりますが、歴史が苦手な人はとくに、
まず時代の順番をきちんと覚えましょう。

どうしても時代の順番が覚えられない人に
おすすめなのが、♪「もしもしかめよ」
曲に乗せて覚える方法です。

もし・もし・かめよ・かめさんよ
じょう・やよ・こふん・あすかなら

せかいの・うちで・おまえほど
へいあん・かまくら・なんぼくちょう

あゆみの・のろい・ものはない
むろまち・せんごく・あづちもも

どうして・そんなに・のろいのか
えどめい・たいしょう・しょうわへいせい

時代区分については、
古代→中世→近世→近代→現代といった
より大きな歴史の区分もあります。

問題によっては、掲載された年表に
○○時代という区分が書かれていなくて、
世紀の数字と、古代→中世→近世→近代といった
表記しかされていない場合もあります。

たとえば「中世」は何時代から始まったか
覚えていますか? そう、鎌倉時代からですね。
近世は安土桃山から。近代は明治から。
現代は戦後からと覚えておきましょう。

こちらの大きな区分も入試ではよく使われますので
必ず時代名と合わせて、覚えておいてください。

ちなみに、時代名を覚えるのに
こんな歌もあります。(↓YouTube動画)
♪「歴史と遊ぼう」byレキシ

00:「たかが」と「されど」の間で。

来週は北九州地区の私立高校の一般入試。

本格的な受験シーズンに入って、
風邪やインフルの流行が気になるところ。
結果はともかく(←いやそれが一番やろ)
すべての受験生が万全な体調で
試験にのぞむことができるといいですね。

もちろん結果も大事ですが、
まぁ、落ち着いて。

どんな学校に入り、卒業したかという
試験の結果しか見ようとしない風潮が
ずっと教育の現場を歪め続けてきました。
それで学校の先生方も苦労しています。

そんな偏差値教育の中で育った私たちもまた、
多かれ少なかれ、教育観が偏っています。

教育の話となると、決まって成績の話になります。
ま、点数や順位など目に見える数字を見せられると、
ついつい気になってしまうのも人情ですけど。

働くオトナは日々感じていることですが、
生産性や売上げなど、結果を強く求められると、
ストレスがかかり、何ごとも息苦しくなります。

結果のことばかり、あれこれ考え続けると
プレッシャーがかかるのは、子どもでも同じです。

スポーツも学習も、ストレスがかかった状態で、
いいパフォーマンスは期待できません。よね?

なかには心理的に追いつめて不安にさせて、
最大限のパフォーマンスを発揮させようとする
ブラック企業のような教育法もありますが、
心を病んだり、性格が歪んだり、と
長期的には副作用の方が大きいと思います。

人生、長い目で見れば、1回の受験よりも
毎日をどう生きるか、いかに学び続けるか
そのプロセスを楽しもうとすることが大事だよ。

オトナとしては、どんな結果になろうとも
そんな正論で安心させてあげるべきじゃないか。
むしろ「たかが受験じゃないか」。
そのくらいのスタンスでいいと思います。

「…されど、がんばれ受験生!」
と、心の中で祈らずにはいられないのも
また仕方のないこと。人間だもの。

学習塾を始めて十数年になりますが、
このブログでも、子供たちとその保護者を
微力ながら応援していきたいと思います。
受験勉強のちょっとしたコツも紹介します。

カテゴリー・タイトルは「2019:テスト解法例」。
嫌いなテスト勉強、退屈な教育をいかに
乗り切るか…その解き方の一例を示せれば…、
そんな大げさな意図を込めてみました。