鉱炉とシャトルの見える街

枝光のまちの歴史は、教科書にも載っている
近代化の産業遺産「八幡製鐵所」とともにありました。
下の写真は、枝光の坂の上からその発祥の地である
東田方面を撮ったものです。
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その昔、八幡製鐵所の構内だった場所には
「スペースワールド」のアトラクションが並び、
中央に建つスペースシャトルの右奥には、
1901(明治34)年に操業を開始した
「東田第一高炉跡」が写っています。

かつて地元を離れ、数年ぶりに帰省したときに
スペースシャトルがどどーんと建ってるのを見て
とてもびっくりしました。

リリー・フランキーさんの小説、
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の
一節にはこう書かれています。

 もう、現在の小倉の街には路面電車の姿はない。あの大きかった製鉄所も立ち並ぶ煙突もない。そして、その跡地にはテーマパークが造られ、なんの冗談かアメリカの宇宙ロケットが展示してあるらしい。(p11)

枝光は、その“冗談のような”スペースシャトルと
溶鉱炉のモニュメントの隣にある町で、
かつては八幡製鐵所の本事務所が置かれていました。
その跡地がちょうど「枝光1丁目1番」にあたります。

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昔の製鐵所の本事務所(2代目)は、
長さ100m以上の堂々たる建物でした。
写真手前に写っているのは1985(昭和60年)に
廃止された西鉄の路面電車です。
懐かしい!
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2013年の夏、かつて電車が走っていた同じ場所を
路上観察しながら、子どもたちと歩きました。
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「昔はね、ここに電車が通っとったんよ」
「ふーん・・・」

(つづく)

ケガしちゃったの?

t01小学生がつけたタイトルは【ケガしちゃったの?】 。

絆創膏(ばんそうこう)が一枚貼られただけで、あら不思議。
擬人化されて、わんぱくな鉄柱に見えてきます。

絆創膏の呼び方は、バンドエイド、カットバン、サビオなど、
地域によってさまざま。ネットで調べると、
その呼び方で出身地がわかるほどだとか。
ちなみに枝光地区にはいまも
“リバテープ”と呼ぶオバちゃんがいます。
(つづく)