子どもの小さな一歩が…

t15子どもには、公園の切り株の穴さえ“異界への入口”。
そんな豊かなイマジネーションが、遊びの原動力です。

t16こちらは1970年代半ばに犬川公園に設置された「アポロ」。
人類初の月面着陸に成功したアポロ宇宙船を模した遊具で、
当時は小学生の男子に大人気でした。
テレビで見たアームストロング船長のような動きをまねて、
下の砂場にゆっくりと降り立ったものです。笑t16bこうして見比べてみても、よくできた遊具ですね。
今でもアポロに乗って「人類にとっての大きな一歩ごっこ」をして遊んでいる子どもはいるのかな?

枝か鉄柱か、それが問題だ。

t13
製鐵所ゆかりの街とはいえ、なにも鉄柱で羽化しなくても。
「やべッ、つかまる枝がない。枝光なのに。」
と、焦って羽化したのか、
「細い枝なんかよりも、安定してていいね」
と、あえてこっちを選んだのか。
アゲハの抜け殻に聞いたところで、なしのつぶてです。

t14

「昔はよく小学生につかまって、もてあそばれたけど、
このごろは虫嫌いの子が増えて、
子どもの方から逃げていくことの方が多いよ。
ま、それはそれで、さみしいけどね」
(カナヘビ談)

オレンジ色の物体X

t11こちらの幹には、周囲に謎の物体がびっしりと着いています。
扇状のキノコのように見えますが、派手なオレンジ色です。
観賞用?食用?自然発生的なもの?
路上観察をしていると、いろんな謎に遭遇します。

気になって調べてみたら、
どうやら「ヒイロタケ(緋色茸)」のようです。
t11b

電柱の刈り跡

t09いまではすっかりコンクリート製に押されて、
苗から電柱を育てる地区はめっきり減ってしまいましたが、
枝光地区は、古くから電信柱の名産地として知られています。
ウソです。
t10電柱ではなくて、赤エンピツの産地だったかな。笑

ともあれ、枝光が文教地区だというのはホント。
坂道を上っていくにつれて下から順に、
堂山保育所→小鳩幼稚園→
枝光小学校→枝光台中学校→
九州国際大学付属高校(昔は八幡大学)と、
順序よく建っています。

白木葉子的蛇口

t08壁からぴょこっと、“出べそ”のような突起物が。
よく見ると、ガムテープでぐるぐると何重にも巻かれた蛇口でした。

こ、これは!
t08rikiishi
『あしたのジョー』で有名な、あの仕打ちか…。

(ご存じない方のために)減量中の力石徹に水を飲ませないよう、白木葉子が命じて、針金で蛇口をぐるぐる巻きにした有名なエピソードがあります。
t08b
しかし、なぜここまで。

モンドリアンの波板

t07さまざまな大きさの色面で構成された「モンドリアン風の波板」。
意図的に制作されたものではなく、偶然見つかった物件です。
発見した小学生も、何となく面白いと思って撮っただけで、芸術を意識したわけではありません。
が、逆にそれがすごい!
なんの逆か、問われても困りますが。

ちなみに、モンドリアンの作品はこんな感じ。
t07b
(わざと横倒しにしてみました)

傘をまもるペット笠

t05
枝光地区の“高齢者の足”となっている乗合ジャンボタクシー。
その乗り場にあった「置き傘立て」です。
たぶん、急な雨で困った人が誰でも使えるように、という心遣いでしょう。
そればかりか、傘が濡れないようにと半分に切ったペットボトルまでかぶせています。
そのやさしさは、まるで現代の「笠地蔵」です。

ふたたたたたたたた…

t03ポリバケツのフタの周りに、ペットボトルのキャップをつけた水車。
エコを意識した発明品か、あるいはアート作品か?
水車の下をのぞいてみると…
t04
「そんなこと、どーだっていいじゃない」とばかりに、
再利用したバスタブのなかを、金魚たちが悠然と泳いでいました。