枝光の門松

あけましておめでとうございます。

kadomatsu1
上の写真は、
枝光北市民センターに飾られた立派な門松。
毎年、地域のボランティアグループ
「草取り隊」の方々が手づくりしているもので、
市民センターだけでなく、枝光小学校や
枝光台中学校にも飾られています。

一方、下の写真は、
センター近くの山本工作所の入り口に
毎年飾られているドラム缶製の巨大な門松。
知る人ぞ知る枝光のお正月の風物詩です。
(後ろの車と比べると大きさがわかります)
kadomatsu2

いまでは「松飾り」をしない家も多く、
「門松」という言葉すら知らない子どももいます。

「歳神(としがみ)の依り代として飾られる」
といった門松の由来を子どもに聞かせる親も減り、
お正月の風習の根っこにある近代以前の意識、
神様を待つ(=松)なんて感覚は、
なかなか伝承されなくなってしまいました。

かくいう私も、
「まつり(祭・祀・奉」の語源は、
神霊を「まつ」ことだという説を知ったのは
ずいぶん後になってからですが、
それでも子どもの時分には
前近代的な伝統文化や季節の祭事や慣習は
生活のなかにまだかろうじて残っていました。

「これ何?」という子どもの問いに答えたり、
いっしょに謎解きを楽しむには大人の側に余裕がいるし、
いつまでも子どものような素朴な好奇心を
持ち続けていたいものです。