枝光さくら散歩2023

2023年の桜の見ごろも終わりそうなので、
4月2日の日曜に散歩がてら写真を撮ってきました。

毎年、似た写真を並べるだけになりそうなので、
桜にまつわる歌や俳句、本の一節などを思い出し、
栞のように挟みながらレポートしてみます。

さまざまの事おもひ出す桜かな (松尾芭蕉)

01

まずは、「望玄坂」に面した枝光三丁目公園の桜。
昔は長尾公園という名前だったなぁ、と思いながら
見ると、バドミントンに興じる若者がいました。

02

生まれ育った町、これまで移り住んできた街で、
数えきれない桜を見てきました。
いつ、どこの桜がキレイだったか記憶をたどれば、
同じ景色の中にいた人をなつかしく思い出します。

春は別れと出会いの季節でもあるし、
桜を織り込んだ数多くのラブソングの影響も
あったりして、桜の花は大切な人の思い出と
結びつきやすいのかも知れません。

さくら舞い散る中に忘れた記憶と 君の声が戻ってくる
(ケツメイシ「さくら」)

坂の途中、「髪かき分けた時の淡い香り」ではなく、
なんとも香ばしい匂いをあたりに漂わせて
駐車場でBBQを楽しんでいるグループを発見。
実に平和で、のどかな春の日の昼下がりでした。

久方のひかりのどけき春の日にしづ心なく花のちるらむ
(紀友則・古今和歌集)

坂を上って長尾橋を渡れば、小学校の校門が見えて来ます。
今回は左へ折れて、小鳩幼稚園へと向かいます。

03

前回のロコレポ「さようなら 小鳩幼稚園」の時は、
幼稚園の桜がまだ見ごろではなかったのですが、
すでに満開の時期を過ぎて、散りはじめています。

さくら さくら いざ舞い上がれ
永遠にさんざめく光を浴びて
さらば友よ またこの場所で会おう
さくら舞い散る道の上で
(森山直太朗「さくら(独唱)」)

04

もちろん満開の桜もいいものですが、
風に舞う花吹雪も、なかなか風情があります。
小さな花びらまで写るかどうか不安でしたが、
風が吹いた瞬間を狙って、パチリ。

05

さくら花ちりぬる風のなごりには水なきそらに浪ぞたちける
(紀貫之・古今和歌集)

桜の花びらが風に散るさまを描いた歌に、
「水のない空に波が立っている」という
巧みな比喩(メタファー)があります。
そんな一枚を狙って、しばらく風を待ったのですが、
これが限界でした。

◎「この目で知った桜も、歌や物語で知ったそれも、記憶の世界では区別できない瞬間がある。
(竹西寛子「花宴(はなのえん)」)

言葉によるイメージの喚起力は、ときに
目の前のリアルな映像を超えることがあります。
記憶の世界では、実際の花を見て心が揺れた瞬間と
桜にまつわる歌や言葉を通じての感動体験とが、
ひとつに溶け合ってしまうのかも知れません。

たとえば、 “花”という比喩で能芸の奥義を
伝えようとした世阿弥は、その口伝のなかで
こんなことを述べています。

◎「この口伝に、花を知る事、先(ま)ず、假令(けんりょう)、花の咲くを見て、萬(よろづ)に花と喩(たと)へ始めし理(ことわり)を弁(わきま)ふべし。
(世阿弥『風姿花伝』)※假令(けんりょう)=たとえば

言い換えれば、花を見て感動した経験がなければ、
こうした比喩の意味は理解できないということです。

バス道路の坂を上がって、再び小学校へ向います。

06

後で確認したら、前回2016年の散歩の時と
同じ構図で撮っている写真が何枚もありました。
よくあるパターンを繰り返している自分に気づくのは
恥ずかしいものですが、それもまた人生。

◎「古今集の昔から、何百首何千首となくある桜の花に関する歌、  古人の多くが花の開くのを待ちこがれ、花の散るのを愛惜して、繰り返し繰り返し一つことを詠んでゐる数々の歌、  少女の時分にはそれらの歌を、何と云ふ月並なと思ひながら無感動に読み過して来た彼女であるが、年を取るにつれて、昔の人の花を待ち、花を惜しむ心が、決してただの言葉の上の「風流がり」ではないことが、わが身に沁みて分るやうになつた。
(谷崎潤一郎「細雪」)

花を惜しむ心が「年を取るにつれて」実感されるのは、
なぜでしょうか。いろいろな経験を重ねるにつれて、
二度と戻らない時間のなかで大切にしたい記憶や
いろいろな思い出が胸に満ちてくるからでしょうか。

はかなくて過ぎにしかたをかぞふれば花にもの思ふ春ぞ経にける
(式子内親王・新古今和歌集)

はかなく過ぎてしまった時間を数えると、
花を見てあれこれ思い出す春ばかりであった…
そんな感慨が、花を惜しむ心と重なるのでしょうか。

現代人のなかには、知識や理屈を詰め込まれて、
言葉の上で風流がって見せる人もいれば、反感や
余裕のなさから無感動にやり過ごす人もいます。

◎「私もそうだった。お花見なんて。そんな毒にも薬にもならないことに浮かれているヒマはないんだ、という気持の、嫌な若者だった。そういうときは頭が理屈でいっぱいなもので、私はその理屈の方から桜に近づいたのだ。…(中略)…近づくうちに本当に桜が好きになった。ひらひら舞う桜を、
「いいなあ」
なんて眺めるようになったのは、歳をとった証拠か、それとも理屈が焦げついて粉になって飛んでいったのか。
(赤瀬川原平「仙人の桜、俗人の桜」)

07

ひらひらと舞い飛ぶ花びらに誘われて、
右の階段を上っていけば、九国大付属高校と
枝光台中学校の正門に通じる道路へ。

今年もまた撮ってしまいましたが、
中学校の正門から校舎へと下ってゆく坂道は、
かつての枝光北中の頃からの変わらない風景。
この時期は、桜の花びらで敷きつめられます。

09

校舎の周りに桜の木が植えられてから、
何十年ものあいだ春がくるたびに、
繰り返し散ってきた花びらを幻視しながら
「さくら散る」と題された草野心平の詩を。

はながちる。
はながちる。
ちるちるおちるまひおちるおちるまひおちる。

光と影がいりまじり。
雪よりも。
死よりもしづかにまひおちる。
まひおちるおちるまひおちる。

光と夢といりまじり。
ガスライト色のちらちら影が。
生れては消え。
はながちる。
はながちる。
東洋の時間のなかで。
夢をおこし。
夢をちらし。

はながちる。
はながちる。
はながちるちる。
ちるちるおちるまひおちるおちるまひおちる。
(草野心平「さくら散る」)

ワープロの横書きではうまく伝わりませんが、
ちるちるおちるまひおちるおちるまひおちる。」と
縦書きされた詩を読むと、ひらがなの一文字ずつが
花びらのように舞い落ちる姿が浮かびます。

今、こうして桜の花を愛でることができるのは、
前の世代の人々が植えてくれたおかげなのですが、
日本の代表的な桜の品種として親しまれている
「ソメイヨシノ」は、人が手入れをしないでいると
60年ほどの寿命しかないという説があります。

国内には樹齢140年以上のソメイヨシノもありますが、
もし “ソメイヨシノ60年寿命説”が真実だとすれば、
高度成長期に全国各地に植えられた日本の桜も、
深刻な高齢化問題を抱えていることになります。

京都の有名な植木職人、佐野藤右衛門さんは、
「ソメイヨシノ」の流行についてこう述べています。

◎「ソメイヨシノが主流になってしもうて、桜も本来のよさがなくなりました。どこへ行ってもソメイヨシノばかりなんですわ。どこへ行っても景色が一緒なんです。おもしろ味も深味も何もないですわ。…(中略)…ソメイヨシノは接ぎ木がしやすい、生長が早い、それで、どこで植えても同時に咲くんです。個性がない。人間につくられたものやから個性がないんです。
(佐野藤右衛門「桜のいのち庭のこころ」)

個性がないのも当然で、全国各地のソメイヨシノは、
最初の1本から接ぎ木で増やされたクローンであり
同じ遺伝子をもつ栽培品種であることが判明しています。

では、ぐるっと回って、中学校の北側の土手の桜を
見に行きましょう。数年前には幹の傷みが激しい、
何本かの桜が切り倒されました。

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先ほどの植木職人、佐野藤右衛門さんは、
桜の老木について、こんなことを語っています。

◎「姥桜(うばざくら)というのは女性蔑視の言葉ではないんですよ。姥桜というのは、なるほど、もう幹はしわくちゃですわ。でも幹には風格が出てまっしゃろ。わずかに残った枝に、ものすごきれいな花を咲かすでしょ。…老木というのは、まあ、年がいったらみな老木になるのやからね。…幾星霜、どうやって今日まで耐えてきたのかを考えて、称(たた)えて花を見るのやったらいいですけど、こりゃ古いねえていうだけではあかんのです。…姥桜は、自分で枯らしながら、大きくなっていくんですわ。自分で調整しとるんです。全部が大きくなってしまうと、体がもたへんですからねえ。どこかは枯らすけど、どこかには新しい花をつける。それが木の知恵や。
(佐野藤右衛門「桜のいのち庭のこころ」)

無理をしてでも大きく成長させようとするのが、
右肩上がりの時代の思想でしたが、これから先は、
老木の知恵に学ぶべきかもしれません。

さて、近代になって「ソメイヨシノ」が主流になる以前、
古典作品に登場する桜といえば「ヤマザクラ」でした。

ちなみに、八幡東区の皿倉山の頂上付近に
多くのヤマザクラがあると聞いたのですが、
枝光から遠目に見える白いまだら模様が
ヤマザクラなのか、別の種なのかは不明です。

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◎「本居宣長は、けっして散る桜を歌わなかった。「敷島の大和心をひと問はば朝日に匂ふ山ざくら花」  。匂いは、嗅覚だけのことではない。花咲く山桜の周りの風景へのみごとなとけこみを「匂う」と表したにちがいない。
(中井久夫「桜は何の象徴か」)

古典のヤマザクラと、現代のソメイヨシノでは、
その「匂い」がずいぶん違っているのでしょうが、
いつの時代も花を愛でる思いは同じだろうし、
そんな先人たちの心と言葉に共感できることが
「もののあはれを知る」ということだと思います。

最後の締めにふさわしいのは、やはりこの句でしょうか。

散る桜 残る桜も 散る桜 (良寛)

※2016年の「枝光さくら散歩」はこちら
枝光さくら散歩 (part1)

枝光さくら散歩 (part2)

さようなら小鳩幼稚園。

約2年半ぶりの更新です。
小鳩幼稚園が閉園前に園舎を開放すると聞き、
これは撮影しておかねば!と思い、行ってきました。
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で、枝光ロコの「ロコレポ3」のコーナーにまとめてアップしておきました。
https://hp.yahalab.com/edaloco/locorepo/2023/top.htm

2023年3月、最後の卒園者数は7名だったそうで、
撮影に行ったときにもらった「閉園記念誌」によると
2008(平成20)年以降の枝光小学校区(=枝光三区)での
1年間の出生数は30人未満になっているそうです。

ちなみに今から約50年前、私たちが卒園した1971(昭和46)年の卒園者数は125名。
最も卒園者数が多かった年は1957(昭和32)年で、なんと250名でした。

あらためて数字をくらべると、えーっ!と驚いてしまいます。

 

枝光北のキャッチコピーをつくろう!!(Part2)

Part1にひきつづき、市民センターでやる予定だった
「枝光北のキャッチコピーをつくろう!!」という
講座のために準備したコピーを紹介します。

前回の「キャッチコピーをつくるコツ」を
もういちど、しつこくおさらいしておきますと…

その1:なるべく短いことばで表現してみよう。
その2:わざと大げさにいって笑わせてみよう。
その3:具体的な人物や情景を想像させよう。
その4:いろんな人を演じて、セリフにしてみよう。
その5:問いかけたり、呼びかける文にしてみよう。
その6:正反対のことば・意外なことばを使ってみよう。
その7:同じことば・似ていることばを並べてみよう。
その8:「たとえ」やダジャレを考えてみよう。

コツをくどくど説明するよりも、“論より証拠”です。
見本があるほうがわかりやすいだろうと思い、
いろいろなコピーの切り口、パターンを考えてみました。

Part2では、写真を1つ選んでコピーをつけます。
大喜利の「写真でひとこと!」みたいな感じですね。
Part1のポスターに並べたのは、こんな写真でした。

1catch1000

もちろん、先にキャッチコピーをつくっておいて、
あとでコピーに合う写真を選ぶという手もあります。

ではまず、枝光北地区の風景を映した写真から。

1bogenzaka
枝光北のイメージといえば 、“坂のまち”なので、
“人生=坂道”のたとえを使って、大げさに表現しました。

まちを歩けば、いろんな風景やものに出会います。
“お年よりの多いまち”ならではの配慮がありました。
2kaidan

発見や驚きをキャッチコピーにする例として、
夜の港に浮かぶガントリークレーンを見てひとこと。
3kirin

大河ドラマを見ない小学生向けには、
「麒麟」より「キリン」の方がよかったですね。

次は、地域の行事やお祭り、市民センターでの
さまざまな活動シーンの写真から。

参加者がいきいきと楽しんでいる雰囲気を、
いかに表現するかがポイントです。
では、たて続けにどうぞ。

4otomodachi

5somen

6seijin

7tanoshiku

8baza

9bogen46

10fude

「このまちをもっと好きになるコピー」という
今回のお題では、子どもからお年よりまで
ターゲット(訴求対象)の幅が広すぎるので、
世代ごとの「あるある」コピーをつくって、
手元にある写真と組み合わせてみました。

11umareta

12tomodachi

13koi

14yume

15otona

16ase

17odori

18ikitekita

では最後に、オマケのコピーをもうひとつ。
写真ではなく枝光のシンボルマークを使った案です。

まちの歴史をネタにする切り口もあるので、
「枝光」の地名の由来をコピーにしました。
19mittu

ちなみに、今回のすべてのポスターに入っている
であい、ふれあい、ささえあい。」というタグラインは、
枝光北まちづくり協議会のスローガンである
出会い、ふれあい、支えあいのまちづくり」をもとに、
表記をひらがなにひらいたものです。

三つの「あい」と、三つの「光る枝」が重なって、
うまくおさまったところで、今回はこれまで。

枝光北のキャッチコピーをつくろう!! (Part1)

市民センターの小学生向けの講座で、
「枝光北のキャッチコピーをつくろう!」という企画を
準備していたのですが、流れてしまいました。

せっかくなので、ブログに残しておこうと思います。

前半は、「キャッチコピーってなに?」という話からはじめて
子どもにもウケそうな広告のキャッチコピーを紹介して、
(TOTOの「おしりだって、洗ってほしい。」とか)
まずは、コピーの楽しさや面白さを知ってもらう作戦でした。

2時間のワクで、初歩の初歩からのレクチャーなので、
「コピー+ビジュアル表現」まで考えるヒマはないと思い、
あらかじめ写真とポスターのデザインを用意しました。

0branc1000

写真が小さくなってわかりづらいですが、
まちの風景や地域の人たちの写真を並べています。
この空白部分にキャッチコピーを入れると、
ポスターができ上がるようになっています。

今回のお題は、「枝光北地区がもっと好きになる
キャッチコピーをつくってください」としました。

まちのよさや名所をアピールして、よその人を
呼び込もうとするような無理な話ではありません。

近ごろ「シビックプライド(Civic Pride)」といって
市民が”当事者意識”を持って自分たちのまちを
見つめなおそうとする動きがさかんなようですが、
考え方としてはむしろ、そちらに近いです。

ただ今回は “市民の誇り”といった大げさな話でなく、
自分たちが住んでいるまちをネタにして、
いろいろな言葉の表現で遊んでみようという企画です。

このまちのキャッチコピーをつくることで、
自分のまちに関心をもったり、考えるきっかけになる。
あわよくば、このまちがもっと好きになるかも…。
そんなささやかな期待もあったりしますが、
いっしょに楽しい時間を過ごすことが、第一です。

1catch1000

本気でコピーを考えると、その商品に愛着がわきます。
(今回は、商品広告ではありませんが)
このまちを好きになってもらうのを目標にすれば、
このまちのキャッチコピーを考えてください。」と
呼びかけるのも、これはこれで一つのコピー案です。

キャッチコピーをつくるコツとして、
テキストには、次の8つの項目をあげました。

その1:なるべく短いことばで表現してみよう。
その2:わざと大げさにいって笑わせてみよう。
その3:具体的な人物や情景を想像させよう。
その4:いろんな人を演じて、セリフにしてみよう。
その5:問いかけたり、呼びかける文にしてみよう。
その6:正反対のことば・意外なことばを使ってみよう。
その7:同じことば・似ていることばを並べてみよう。
その8:「たとえ」やダジャレを考えてみよう。

先ほどの「おしりだって、洗ってほしい。」などは、
擬人化という「たとえ」の手法を使った有名なコピーです。

コツを伝えるだけでは、小学生には難しいと思ったので
「地域の行事が多いことをアピールしよう」といった
より具体的な切り口を並べたワークシートも用意しました。

2zanmai1000

「高齢化率が高いこと」も、このまちの特徴の一つで、
コピーを考える切り口になります。
ただし高齢化の問題は、ネガティブな話になりがちなので、
小学生があつかうには、ちょっと難しいかも知れません。

3koreika1000

おじいちゃんやおばあちゃんに昔の話を聞くと、
まちの姿が大きく変わったことを教えられます。
たいてい「昔のにぎわい」をなつかしむ話ですが。

4machino1000

「ふるさと」、「地元」、「出身地」、「ホームタウン」など、
“生まれ育ったまち”を意味する言葉を入れて、
コピーをつくってみる方法もあります。

たとえば、農村や里山ではない現代の都市を
「故郷(ふるさと)」と呼ぶにはちょっと違和感がありますが、
郷土を愛する気持ちに変わりはありません。

5usagi1000

野山をかけまわっていた頃の子どもと違って、
いまの子どもには、いまどきの思い出ができると思いますが、
人とのつながりや絆を強調すると、こんなコピーになります。

6sokka1000

子どもの立場からの「気づき」のような切り口もあれば、
親(大人)の側から、子どもの未来を想うコピーも考えられます。

7otona1000

なんだか、車の広告のコピーみたいですね。
かつて「モノより思い出」という日産・セレナの
名作コピーもありました。

次回は引きつづき、ありものの写真を1つ選んで
コピーを考えてみるという課題(Part2)を紹介します。

八幡の地図をひとまとめ。

これまで「やはたクロニクル」に
アップした地図データをまとめました。

明治初期から明治20年頃、30年頃、
そして八幡大空襲の被災地図まで
八幡の町の変遷が一目でわかります。

【八幡の地図&資料編】
map&data

今後も、少しずつ追加していく予定。
そのうちスペワがあったことも、
歴史の一コマになるのでしょうね。

八幡製鉄所の買収地マップ

今日は「やはたクロニクル」の資料として
1896(明治29)年の八幡村の地図を作りました。
m29yahata

鉄道は、旧大蔵線が開通していましたが、
八幡村にはまだ駅(停車場)がなく、最初の駅は
「大蔵駅」で1898(明治31)年のことでした。

この明治29年は、ちょうど製鉄所の誘致活動と
政府による建設用地の買収工作が行なわれた年で、
枝光の約8万坪尾倉の約11万5千坪
合計約20万坪が国に収容されました。
(うち2万坪は、国への無料献納)
20万坪は、東京ドーム14個分くらいです。

当初、政府の創立予算案における土地購入費は
10万坪で30万円の予定でしたが、
実際は、面積が2倍に増やされたにも関わらず、
約20万坪で9万円という信じられない低価格でした。

買収に反対する尾倉の農民が立てこもった
元照寺(がんしょうじ)(※当時は現在の位置とは
異なっていて春の町5丁目付近だったらしい)と、
枝光の農民が集まった「枝光八幡宮」も
地図に落しました。

このあたりの事情は、当時の八幡村長・芳賀種義
「製鐵所設置請願運動の大要」に記しています。
(→ 「八幡村村長の悪戦苦闘」

この後も用地は、1901(明治34)年の操業時までに
官舎用地や貯水池用地などが追加買収され、
開業時の敷地面積は、約26万坪となりました。

製鉄所が設立される直前の1896(明治29)年の
八幡村の戸数はわずか379戸人口1326人
その5年後、製鉄所が創業した1901(明治34)年には
戸数1750戸、人口6652と約5倍に急増しました。

ちなみに、2018年10月現在の八幡東区の
人口が65,944人なので、製鉄創業当時の
八幡の人口は、現在の約10分の1です。

大人としゃべり場 @台中

2月23日(土)、枝光台中学校で開催された
「大人としゃべり場」に参加しました。

何をやるのかよく知らずに参加したのですが、
まず、入口受付でシール状の名札を渡されて、
そこに自分の好きなことを記入します。
私の場合は「読書」。 ←なんかフツー。

誘導されるままに体育館に入ってみると、
椅子を二重に並べたサークルが4つもあって、
わっ、わっ、わっ、わっ!と少々緊張。
shaberiba400a

そして集まったのは、枝光台中の1・2年生と
PTA、枝光地区の大人(多くはシニア層)の方々、
総勢250名ほど。こんな人数が一堂に会する
イベントとは知らず、ビックリしました。

で、「しゃべり場」とは何なのか?

ファシリテーター(進行役)の話によると
大人と子供が1対1で、次々と相手を変えて
お題(テーマ)にそって語り合うというもので、
トーク・フォークダンス”とも呼ばれるとか。

進行役から「このテーマは大人へ」とか、
「次のテーマは中学生へ」といった具合に
そのつど、指示された方がテーマについて
1分間しゃべります。そして双方が話したら、
座っている席を1コずらし (中学生が移動)
目の前の相手が変わっていくというシステム。

こんな光景どっかで見た気がするなぁ…
あ!テレビで見た婚活パーティーだわ。笑

どんなお題が出されるかわからないので、
ドキドキします。でも初対面の人と話すのが
苦手な人は、お題を与えられる方がラクかも。

どんなお題(テーマ)が与えられたかというと、
覚えている範囲で、こんな感じでした。
(中→中学生へ。 大→大人へ。)

◎好きな食べ物と、私のこだわりの食べ方。(中・大)
◎石ころって、何を考えていると思う? (中)
◎犬と猫は話をすることができると思う?(大)
◎思わずにんまりしたこと、うれしかったことは?(中)
◎やってしまった失敗で、思い出したくないことは?(大)
◎小学校のときの楽しかった思い出は?(中)
◎あなたはどんな中学生でしたか。(大)
◎あなたの学校で自慢できることは?(中)
◎あなたの住んでいる地域で自慢できることは?(大)
◎勉強と仕事、どっちが大変だと思う? (中・大)
◎子供のとき、どんな夢をもっていましたか?(大)
◎いま、どんな夢をもっていますか。(中)
◎昔の自分をはげますとしたら、いつごろの自分で、
どんなことを言ってはげましますか?(大)
◎未来の自分が、今の自分をはげますとしたら、
なんと言ってはげますと思いますか?(中)
◎自分が大人だと感じるのは、どんなとき?(大)
◎あなたが大人たちに言いたいことは? (中)
◎あなたが神様にプレゼントされたものが
あるとしたら、それはなんですか? (中・大)
◎あなたが考える“幸せ”とはなんですか?(中)
◎あなたが考える“豊かさ”とはなんですか?(大)

その他、いろいろ。

最後は4人組になって、今日の感想や
面白かったお題なんかをしゃべりました。
shaberiba400

意外だったのは「石ころ」のテーマ。
中学生は、答えるのが難しかったから、
余計に面白かったそうです。なるほど。

イベント終了時に、参加者を代表して
地域の方がお礼と感想を述べられましたが、
実に楽しい時間を過ごされたご様子でした。

私も楽しみましたが、反省点もあります。

それは、会場が学校だったこともあってか、
ついマジメな答えになりがちだったこと。
もっとトーク力を磨かんと…
アドリブに弱いバラエティ芸人みたいな
反省をしてしまいました。←ほしがるねぇ

※ファシリテーターを務めてくださったのは
昨年と同じ「のおがた未来カフェ」の皆さん。
また今回の模様は、来週2月26日(火)の
J:COMデイリーニュースで流れるそうです。

かねとひま

本日、枝光北市民センターで
「ひらがなポーカー」の遊び方を
子どもたちに教えてきました。
poker04

けっこう面白がってくれたようで、
言葉遊びの楽しさが伝わったかな。

本日、私がいちばんウケたのは、
小4男子がつくった「かねとひま」。
誰もがほしいものですね。
poker09

さて、枝光ロコのHPに今日の画像と
遊び方のデータをあらためてアップしました。

ひらがなカードを使った
「クロスワード」「しりとり」「神経衰弱」など
ポーカー以外の遊び方も紹介しています。

ついでに「ロコレポ」のコーナーに
これまでブログに書いたレポート
◎「枝光のお正月」
◎「くきのうみ花火の祭典」
◎「わりばしゴムてっぽうの遊び方」
などをまとめてアップしました。
「LocoRepo:02」へ

どうぞ↑こちらもご笑覧ください。

ひらがなポーカーの作り方!

いよいよ今週土曜にせまった
ひらがなポーカー大会。

市民センターで地域の小学生たちに
「ひらがなポーカー」の遊び方を
レクチャーするのであります。

配布用のシートをまとめるのに
意外に手間取ってしまいました。
せっかく作ったので、えだロコHPに
データをアップしておきます。
(→「ひらがなポーカーの作り方」

「ひらがなポーカー」は
商品として市販もされていますが、
興味のある方は子どもといっしょに
作って遊んでみてはいかが?

ひらがなポーカーの公式サイトはこちら。
https://hiraganapoker.com/