洞海湾(どうかいわん)を望む坂のまち、枝光。
いちばん低い所をJR鹿児島本線と県道が走り、
山の斜面に沿って頂上まで住宅が密集しています。
まるで段々畑のようです。(宮田町)
明治期の製鐵所の操業以来、各地から
仕事を求めて八幡に集まってきた人たちのために、
山を切り拓いて上へ、上へと家を建てた結果です。
詩人の北原白秋が八幡を訪れたときにつくった
『八幡小唄』にはこんな一節があります。
「山へ山へと八幡はのぼる
はがねつむように家がたつ」
枝光地区のいちばん高いところにある大宮町から
洞海湾を見下ろすと、こんな眺望です。
一部を拡大してみましょう。
キリンのようなガントリークレーンと貨物船が見えますね。
こちらは枝光駅前商店街から上がっていく“百段階段”。
見上げると「わお!」と思わず声が出てしまいます。
高齢者にとってはキビしい環境です。
よく見ると右側の建物のわきにも、細くて急な階段がついています。
どこまで上がれば天国にたどりつけるのでしょうか。笑
(つづく)